9月, 2011年

復元技術のPlan Z 秋田杉を原状回復します!木はまだ生きている③

2011-09-23

皆様こんにちは、プランジー代表の門谷です。今回は第三弾で「復元技術のPlan Z 秋田杉を原状回復します!木はまだ生きている」の最終回をお送りいたします。前回削られた秋田杉をご覧いただきました。大工さんはこのクラック(背割れ)に合った秋田杉を削りだし、叩き込み、面出しをする為の下地を作ります。

のみと玄能を使い背割れを整える大工さん

削りだされた木屑はてんこ盛りにになりました

綺麗に整った背割れに対し秋田杉を叩き込み、大工さんが鉋掛けを行い面だしが完了

分かりますでしょうか?背割れにフィットした木目の違った埋め木です。素晴らしい技術です。こちらの写真の方が分かり易いと思います。

今回はクライアントの要望で自然に近い状態に仕上げたいとの事で、このワトコを施工する事になりました。所謂「自然塗料」です。高価な塗料の為、なかなか使う機会はありませんが、この塗料木を甦らせます。呼吸する塗料です。しっとりとしたさわり心地は気持ちがよく、風合いが最高です。擦り込んで、30分後に浮き出てくる余分な塗料をよく拭きとります。この様になります。

これにて完了です。如何でしたでしょうか??
次は無垢フローリングの塗装をお届けします。

今回の使用塗料

復元技術のPlan Z 秋田杉を原状回復します!木はまだ生きている②

2011-09-12

皆様こんにちは、Plan Z代表門谷です。前回に続き「復元技術のPlan Z 秋田杉を原状回復します!木はまだ生きている②」をお送りします。
昨日足場屋さんが足場を掛けてくれました。

5000㎜を超える長さですので、全ての木に足場がかかりました。一皮剥けた木の状態がこちら。

綺麗に細かく剥けており館長も大満足のご様子!

ここから秋田杉の埋め木がなされます。私も秋田杉をここまで真剣に、そして大胆に再生するのは初めてで興奮しています。綺麗になってほしいです。明日は埋め木をお届けしたいと思います。本日は帰ります、お疲れ様でした。

復元技術のPlan Z 秋田杉を原状回復します!木はまだ生きている

2011-09-10

皆様こんにちは、Plan Z代表の門谷です。久しぶりの補修・塗装営業部ニュースの更新です!さて今回は巨木、秋田杉に挑みます。ここはとある美術館。エントランスにある巨木は直径70センチの秋田杉です。

この様に秋田杉だけでエントランスの大黒柱を組むのは最近では珍しいケースではないでしょうか・・・。すごいです。

さて問題は背割れです。巨木は乾燥すると背割れを起こします。このようなクラックの大きなもの。

この白く見えるものはなんでしょうか?実はこの巨木は一回塗装されているのです。なぜでしょう・・・。実は背割れが起きた際に鈑金の方がバックアップを施し、そこにシールを打って押さえ、エポキシパテを盛って研磨し、ウレタン塗装を掛けていたのです。この肌を見るとそれが分かります。

館長はこのウレタン塗装されたのっぺりした肌を気にされていたようです。やはり自然界から持ち込まれた物は自然であってほしいという思いだと勝手に感じ取とりました。クラックは深さ300㎜、口は60㎜以上開いています。どのように補修しましょうか。
今回の補修方法をご紹介します。
①4000㎜で秋田杉を用意します。(無垢材)
②三角錐の柱に削ります
③調整しながらたたき込みます
④電気カンナなどで面出しします
⑤肌合わせでサンディングします
⑥自然塗料の塗布(木の呼吸を取り戻す事が出来ます)

現在この工事は進捗中です。ここから先はまたご報告いたします。

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